恋愛編
夜中の11:11.17秒「貴女のことだけを愛している」
会う度にいつも言われたら、何も言い返せなくなるわ
そんなことめったに言うものではないわ
不変なものなんてないのだから
「貴女のことだけを愛している」
したたかに笑いながら言う言葉ではないのに
アナタはどちらも上手くこなしてしまうわね
どちらがアナタの本性?
「貴女のことだけを愛している」
その言葉をささやく時だけは、いつも真面目な目をするのね
それがいけないわ
いつもの世界を不敵に笑っているアナタがどこを探してもみつからないのだもの
うろたえてしまうわ
「貴女のことだけを愛している」
私は‘愛’なんて言葉嫌いよ
いつ‘憎’に変わるか分からないもの
カタチが視えないもの
私が
「愛なんて言葉嫌いよ。」
と言ったって
アナタは
「結構です」
と言って、したたかに笑うのでしょう