何処にも当て嵌まらない編

時間の潰し方

デジタル時計をみつめる

1秒ずつ刻まれる、時が。
そしてまた一の位はゼロに戻る
十の位は6になるとゼロに戻り、
それまで溜めた60はたった1になる。

刻々と時は刻まれていく音はしないけど
心臓の音とかぶって刻んでいる。

まばたきしている間も
しゃべっている間も
みつめている間も
時は1秒ずつ確かに刻まれている

空(クウ)に時間(トキ)がたまっていく
何もない虚無の中でも時だけは確かに刻みたまっていく

もしも、何か見るべきものがなくなったら
デジタル時計を見るとよい
秒までかいてあるやつを