アタシとオマエ(仮)
序章私は…ワタシは何も知らなかった。
「誰?あなた、ナニ?…スター・リングに属する?ルイ?ネェ…まじめに答えてよ。お願い。こっち来ないで、イヤ、イヤァ――」
そこで、17歳・吉河 亜輝の人生は終わった。
「12番・ルイ=レイス。スター・リングに属する者、主に殺しの仕事。」
「…よく来たルイよ。お前の噂は良く聞いておる。そこでお前に頼みがあるのじゃ。それは、この写真のものを殺してきて欲しいのじゃ…。お前の最も先とする仕事じゃろ?」
含み笑いをしながら、ライ様が一枚の写真をルイに手渡す。ルイはライ様に手渡ししてもらったことに感動している、と
「アナタ様に頼まれたこと、必ず達成します、が、観てみるとどうもただの小娘にみえますが。しかも何の力も無い地球界の。悪いですが、このような仕事は下の者でもできるのでは?」
「分かってないのう、ルイ。なぜ、余がレーセ界で闇の世界の中での殺し屋のトップ2のお前にこんな小娘を殺せと命じたかを。それはしくじってもらったら困るからじゃよ。」
「なぜこの小娘なのですか?」
「本来その娘はレーセ界に生まれるはずじゃったのじゃ。しかも、生まれたときからすごい力を持つはずじゃった。何故だか分かるか?それは余と力のための結婚といわれた18年前のメアリー=ジャーン=ファイリーとのだ。そして、二ヶ月程でメアリーは身ごもったのじゃ。占いでも3月25日に生まれるはずじゃった。名前はリャナンシーと決めておった。しかし、突然輪廻のサイクルガおかしくなり、地球界に産み落とされたのじゃ。肉体はメアリーの体の中。3月25日に体は生まれたが、魂は地球界で生まれようとしていた吉河 亜輝という者に宿った。生まれた時、力の余波で娘の血の繋がっていた者はポックリポックリ死んでいき、、、一年前には、遂にここまで育ててくれた母親が死んでしまったのじゃ。そして今、余は研究の結果、娘を殺し、魂を連れてきて肉体を与えればいいと分かったのじゃ。そして、それが同時にできるのはルイ、お前だけじゃ。殺し屋トップ1との差は、0.01だそうではないか。それに昔、魔法の修行をして魔導師の資格を持っているそうではないか!」
「良く、ワタクシメの事をそこまで調べ上げましたね、、、」
「最初に言ったがしくじりたく無かったからのぉ。それで報酬じゃが、2億デールでどうじゃ?」
「――!!!!っ」
「驚いてるようじゃな。確かにこれだけあれば遊んでくらせるのう。」
「あり難き幸せ。」
「しかし、しくじったら…理由しだいでお前の首をもらう。」
「しくじる気は1ミリもありません。」
「よし――噂通りを期待する。」