アタシとオマエ(仮)
52分前のこと@「アキィ〜一緒に帰ろ!」
「ん〜…ちょっと待ってね。ヒロリ〜ン!」
最初に呼びかけてきたのは相本 里香(アイモト リカ)。まぁ結構仲が良かったりする。
ヒロリンとは、山中 広美(ヤマナカ ヒロミ)で仲が良い。
「で、アキ今日はどーすんの?」
これは麻里子さん。大和田 麻里子(オオワダ マリコ)。上に同じ。
「じゃあ、皆で一緒に帰ろー!」
といって、変える準備満タン。皆でワイワイ楽しく駅まで帰りました。ここで二組に分かれます。
「アキ、リカ、ば〜いばーい!」
「そんじゃ、またあした〜」
― ガタゴトガタゴト ―
「なーなー。しっかしさー相変わらずだよねー山岡せんせー」
「うんうん。よくあんな寒い事言えるよねーさすが!中年!ってか?」
車内に控えめな笑い声が響く。と、リカが急に声を潜めて…
「で、ナオキには、いつ告るの?」
ニヤニヤ笑いながら言う。
「そんなんじゃないよ〜」
私は必死になって言うが…
「躍起になっちゃって〜。でも、もうあんたらが両思いなのはクラス中で噂になってるんだから!あっでも、ナオキが一ヶ月前に告った、っていう説もあるんだけど。そこらへんはどうなってるのかな〜?」
「・・・・・・」
「あっ次は、私の駅だ。じゃ、まったね〜」
手を振って、階段を上って行く。なんか、メッチャタイミングいいなぁ。と思いながら胸の中で自問自答。
“確かに、今のリカの言ったことは本当のこと。私はナオキの事が好き、、、だし、告白してきてくれたのも本当。でも、だいたい一ヶ月前に言ってきてくれて、、、でも返事、いいそびれちゃってる。そんなことで、あんまり話せなくなってるし、、、。だからみんな気付いたのかなぁ。
井村 尚喜(イムラ ナオキ)。結構良いお友達?みたいな。それが恋愛に変わっていまった、典型的なパターン、、、。返事を言い出せない、、、どうしよう?でも、絶対言おう”と、
私が降りる駅に着いた。帰り道を歩きながらも、またナオキのことを考えてると、そこにリカからメールがきた。
『さっき言いそびれたけど、藤倉とは?』私は勘で長くなりそうだと思ったのでそこにあったベンチに座った。
『なにそれ?』ポチポチッと返信。
『知らないの?今、噂では、、、アキが好きなんだって』ピルピルッと受信。
私はポチポチッとしようとして少し固まった。
あの藤倉 海が?私を?笑いが止まらない。