アタシとオマエ(仮)
次の日A:説明のヒトかわいい音と伴に出てきたのは、黒い帽子に黒い眼鏡、胡散臭さ120%のにっこり笑顔。極めつけに背中に背負った鎌。さながら『死神』のようで。身長は・・・15cmぐらい?黒さを無視したら『妖精』と言ってもまかり通りそうな感じ。
`更に不思議なものが出てきたなぁ・・・'と私は思いながら
「あなた、誰ですか?というより何ですか?」
と、聞いてみた。と、その不思議な奴は 「んふふふふ。むははははは。」
と、笑い出したではないか。なんだコイツ?と見ていると、
「私は、輪廻のサイクルのお連れ隊の教えじじい部隊の副隊長。現世で彷徨っちゃってる魂たちを輪廻まで導くの。でも、それは普通のお連れ隊がするの。その中でも、教えじじい部隊は、変なコトになっちゃってる魂ちゃんに、いろんな事を教えたげるの。おわかり?」
ちょっと速めにまくしたてた。私は、混乱しながらもコクンとうなずくと、教えじじい部隊(?)の副部長と名乗るソレは、
「じゃ、変に思ってるコトを私に聞いて♡」
と、単刀直入に言ってきた。これ幸いにと
「あの・・・昨日、私に何があったんですか?どうも私、死んでるようで・・・。での、私は、ここにいるんですよね・・・。なんか、警察の人は横にある街頭の電球が上から落ちてきたから、とか言ってますけど・・・?」
と聞くと、ソレは
「あ!もう、昨日の記憶が無い事に気が付いたの?スゴーイ!!さすが、変な魂ちゃんね。今までで、最も変だっわ!!」
と、やたら喜んだ。
「で、何があったんですか?」
すると、ソレはポケットに手を突っ込み
「ジャーン!あなたの記憶BOOK!」
と、青いロボットばりに、日記帳のようなものを出し、パラパラとページを捲り始めた。
「えーっと、新しいトコは、っと・・・、あったあった。えーっと、レーセ界のルイ?あいつが絡んだのか・・・。そりゃ、変になるやろなぁ」
私は何も言えなかった。
レーセ界という単語をきいた瞬間、火花が散るように頭の中に画面がうんでいた。
オレンジの光が纏われている刀。人のような姿であっても、絶対違うヒト、ルイ。高等な術。殺される。見えない壁。殺される。殺される。殺される。殺サれる。コロサレル。コロサレ・・・