アタシとオマエ(仮)

次の日B:波調とキス

「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、思考ストップ。だいたい思い出したみたいね。」
と、ソレはあっけらかんと言った。
「私の思考が読めるの?」
「その質問には、また今度答えるよ。で、他に質問は?」
「あのぅ、高等な術って、上から電球を落として頭から血を流す事なの?」
「うんにゃ、違う。本当は魂に細工して、殺すの。ここで大事なのは、あの術だったら、その後君は、この世界から忘れ去られる。つまり、存在が消滅されるはずだったっぽいんだけど。忘れ去られてないんだよねぇ。魂にも、確かに細工は為されてるけど、ルイがしたかった細工とは違うみたいなのよねぇ・・・。それは、君が相当オカシイ力を持っていて魔法と反発したってのが妥当な考え。本当にどんな魂なのか詮索したい。ってのが本音だけど、君のオカシナ反発のせいかわかんないけど・・・君、あと36時間で消えちゃうんだよね?」
「・・・・・・、えっ消えるの?」
「うん」こともなげに頷く。
「私は・・・どうすればいいの?」
「波調60Mz以上の人と契約すればいーのよ!」
「波調?ろくじゅう・・・マルツ?契約?」
「波調っつーんは、うぇーっと魂の同じ度?みたいな?よくわかんないけど・・・。Mzっつーんはその単位かな?」
「契約ってどうすればいいの?」
「契約はぁー、・・・この世界での行為で似ているのはキスかな?」
「え、えええぇー。キス?まだ、好きな人ともしたことないのに・・・。絶対女の子とする!でも、女の子でもなぁ・・・。」
「まぁまぁ。命とは、変えられんよ。」
「・・・・・・。どうやって60Mzとかって見分けるの?」
「えーっと、その人との波調を見たい、って思いながら見るのかな。60Mz以上だったら、まず色がその人に纏わり付いてるの。オーラみたいに。同じ度が大きくなるにつれて、色が濃く、纏わり付いてる量が多くなるの。あと、契約したひとに記憶BOOK渡してね」
「では、早速探しに行った方がいいのかな?」
「うん。いってらっしゃーい。時間に気を付けて。しばらくは君がしゃべりたい時に私が喋れるようにしとくから。」