恋愛編

優しい甘さ

あなたにこの気持ちを伝えたくて
あなたの袖をつかんだ。
あなたは特に気にせず振りはらい
笑顔で“何?”と言った。
私はあなたの振りはらった手が冷たすぎて
思いもよらず泣けてきてしまった。

こんな時ドラマとか映像世界では、雨が
ザアザアと音をたてているはずなのに、
ここは、
曇りのような晴れのような。
あなたはオロオロと、
私に気をかけてくれて、
やはり私を見て見ぬふりという冷たい優しさは
ないのである。