自然編
遠月姫乳白色に輝く貴方に照らし出された
私は貴方と踊る。
ウルツ、ウィンナーワルツ、ブギ、ルンバ。
醒めた灯火(あかり)の下。
全てが映し出された影は手をつないで
空を自由自在に駆け上がる。
空は夢想[fantasy]、地は現実[real]。
地は赤、空は影。
ゆっくりと私は浮上する。
赤褐色の貴方に捧げるの、私を。
心も、涙も、躯も、夢も。
貴方に見つめられたら魔法にかかったも同然。
全ては承知の上。
どこへでも行ける貴方に手をひかれれば
私だってどこへでも行ける。
空は無双[only]、地は模倣[replica]。
地は混沌、空は白。
私は貴方と霧散する。
空は舞踏会、月は入り口。
故に私はここに居る。