自然編

半分の月と冬空

今は12月、とても寒いです
地球は異常気象とかで、2月並の寒さは
私の体に染み込んできます
今は4時30分、夕暮れが始まろうとしています
今が夏ならば、本当に夕方かと思うぐらい
明るすぎるのに、
寒すぎる12月の冬空は、上を見上げれば
暗いスミレ色、山際はギリギリの黄色なのです
その中心にポカリと居るのは半分の月
半分の月、もう片方の自分を待っているのは寂しくないですか?
周りには、まだ明る過ぎるのか、星達は見えません
夕方の夜に居るのはただ彼方(あなた)だけ、半分の月
半分の月、周りに星達が居なくて寂しいですか?
半分の月は、私に少し似ているのでしょうか。

今は12月、とても早く暗くなります
少し歩いただけで私は夕方から、夜中まで
歩いてしまったみたいです
今は6時、夕食の準備が始まろうとする時間です
白い息、吐き出す私の横の家からは、
野菜を煮込む懐かしい匂いと、
煙草の切ない匂いが流れてきます
暗すぎる12月の冬空を、再び見上げれば
半分の月は、ポツリポツリと出てきた星達に囲まれていました
半分の月、彼方は時間がたてば片割が戻ってくるけれど、
時間をどれほど経ても相手が戻ってくる確証のない
私と半分の月はやはり似ていないのでしょうか

今は12月、半分の月に似た私は今日も待つ