Hanashi
桃華ちゃん“どうしよう…。もう一日経ったちゃよ。お母さん達も心配してるだろうし…。
私の現実の世界の体も危篤状態を何日も経たらまいっちゃうし…”
いきなり現実世界の心配をしながら、ふと、自分が悩み始めたら46年以上経っちゃいそうと、密やかに心配をしていました。
「…ない。…ない。」
ふと、声がきこえてきました。
“何が無いんだろう?”と思い振り返った。
そこには
――オタクがいた。
「あの、何が…無いんですか?」
「良くぞ聞いてくれた。君には、これが見えるか?」
そこには、美少女がポーズを決めているカードが散らばっていた。
「これはなぁ。『すきっぷ♪』のキャラカードなのだが、聞いてくれるか?」
“聞いてます。”と心の中だけで返答。
「このカードをなぁワンボックス分買ったのに、桃華ちゃんのシークレットが出なかったんだ。
今日のバイト代全てを注ぎ込んだのに!」
「それは、…残念ですね。」
「梅宮ちゃんのも、さっくーのも、菊りんのも、花菱様のも、シークレット出たのに。
僕の愛する桃華ちゃんだけ出なかったんだ。3枚出たけどもう、持ってるやつだったんだ。もう、死にたいー。」
「そ、そそそんな事で?!」