金魚と夢の後で



「ハル君、ホントだよね?」
「え、何が?」
「金魚がグミを食べるってことだよ〜。さっき言ってたじゃん!」
「あ〜ホントホント。」
「ほらっ!ハル君が言ってるからホントなの!サキ、やってみるからね!」
とサキは後ろの同級生に言った。
“ウソなんだけどな・・・”
「おじちゃん、釣竿貸して!」
「ああ、いいよ。」
さっきの話をきいていたのか、顔中で笑っている。
「あんたら、いい?絶対、サキがグミで金魚をつるからね!」
「お、おう、見たろうやんけ!」
「ま、まぁホドホドにがんばれ・・・」

ハル君はサキの隣の家に住んでる優しいお兄ちゃん。2才年上。

   ・・・・すごく好き